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厚生省ブラック企業公開の次は大企業の残業時間を公表、企業側は反発!

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残業時間の公表義務、対象企業は1万5000社

信号待ちをするスーツ姿の男女

 

先日ブラック企業334社を公開した厚生労働省は2020年を目途に大企業に対して、月平均残業時間の公表を義務付けるようです。

www.amazing-takenoko.com

www.nikkei.com

対象となる大企業とは従業員301人以上の会社のことで、企業のHPか厚生省のデータベースで残業時間を公表し、情報が虚偽の場合など悪質な企業に対しては行政指導や罰金などの罰則があるようです。

 

厚生省が今回、残業時間を公表する目的としては、企業が業界他社をお互いに意識したり、時間外を減らす新たな動機付けになることを狙っているとのこと。

 

罰金と言っても最大20万とからしいので、企業にとってはノーダメージでしょうから、どこまで効果があるのでしょう。

企業側は公表にあたり負担が増すというが

企業にとっては労務時間管理の事務が増えることになり負担が増えると記事にはありますが、本当にそうでしょうか。

 

私の会社の場合、勤務管理はパソコン上の人事データシステムにて管理されています。社員はシステム上の勤務表に日々、任意で労働時間を入力するようになっています。

 

そして月に一度は上司のもとに部下の残業時間が公表されるというルールになっているので、厚生省の年一回の義務どころか、毎月社員の残業時間を公表できちゃいますね。

 

単純に企業はブラックな内部状況を知られたくないだけではないでしょうか。

 

社員平均を公表したところで意味がない

と思うところが本音です。

私の会社の場合、総合職と一般職、派遣社員の勤務時間に大きなかい離があります。

 

総合職→超長時間労働

一般職→毎日がノー残業デー

派遣社員→派遣元の36協定範囲内

 

こんな感じの会社なので、派遣社員を従業員としてみないとすると、総合職が仮に平均100時間残業していても一般職が0時間ならば月平均50時間として公表されてしまうということです。(ざっくりした計算ですみません)

 

つまりは、平均すると実態よりもよく見えてしまうという事。

 

就活生が厚生省のこの情報を鵜呑みにして会社選びをしてしまうと、実際には公表された残業時間よりも多く働かせられるということが起きかねないでしょう。

 

派遣社員の扱いは

私の会社は派遣社員の割合が多いです。

そういった人たちが従業員として見られなければ企業の思うつぼですね。

派遣社員をさらに増やしたほうが、長時間働ける人員が増えるので都合がいいですから。

 

現時点でも派遣社員は企業に都合よく使われてしまっています。

繁忙期は休みがないくらい働かせて、仕事がなくなると契約を解除するとか企業の好き放題です。

このままでは、ますます企業にとって非常に都合の良い存在になってしまっています。

 

働き方改革でうちの会社が始めたこと

近年の働き方改革の影響で私の会社では次のような取り組みが始まっています。

といっても革新的な取り組みは行われていません。

・パソコンのログ管理

・外注できる業務はどんどんアウトソーシング

・残業が多い職場に対する指導

 

パソコンのログ管理

これはパソコンが起動している時間をログとして残すことによって、PCの起動時間=労働時間とみなす管理方法です。

任意で記入する勤務時間とパソコンのログの時間がかい離していると、一見してわかるようになっています。

 

休日出勤なんかすぐばれます。

 

残業時間が80時間以上になると産業医の面談を受けなくてはならないのですが、多くの人は勤務時間とパソコンログとの時間の違いを休憩とか自主勉強とか理由をつけて勤務時間をごまかしています。

 

業務中に3時間休憩なんて人も。

そんなわけないだろってところです。

30歳代の元社員の男性は電通勤務時代、残業時間をごまかすために本社の入退館をIC... : 電通社員の残業時間の調整方法が酷すぎと話題に - NAVER まとめ

 

勤務管理をしようとしているのに、実態が分かりにくくなっています。

 

外注できる業務はどんどんアウトソーシング

簡単に言えば下請けに自分たちは忙しいから、代わりにやっといてって事。

自分たちがしなくてもいい単純労働は安い賃金で外注するという方法です。

 

今の日本の実態でしょうか。

これでは大企業はもうかって、大企業に依存する中小企業は依然と苦しい状況になるばかりです。

 

残業が多い職場に対する指導

残業時間が多い職場に管理職が訪問して、部所長と管下社員と面談するイベントです。

ただこれは形だけ。

何かあったとき、会社の管理職側は適切に指導していたっていう言い訳をするためのただのイベントなのです。

 

働き方を選べるような選択肢はないのでしょうか。

今は時代の流れが残業時間を減らそう!プレミアムフライデーで消費を活発にしよう!

ワークライフバランス!育児休暇!!というふうになっています。

 

悪質な長時間労働は確かに良くないです。

私も終わりの見えない業務をプレッシャーの中で永遠と続けるのはしんどいですし、それで潰れてしまったこともあります。

 

ただ、一律に労働時間削減して働かせないというのは賛成しかねるところがあります。

仕事に集中していて乗りに乗っているときに残業時間が理由で働けなくなってしまうことが考えられるからです。私の場合これで、サービス残業をさせられたこともあります。

 

個人がそれぞれ働き方を考えて、働きたい人は好きなだけ働けて、働きすぎたら長期連休を取らせるとか。

フランスのようにバカンスを取り入れるとか。

毎日同じように働きたい人はカレンダー通りに働くとか。

いくつか働き方のパターンを作ってそれが選べるようにするっていう改革があってもいいのではないでしょうか。

 

まとめ!!

厚生省が徹底的に働き方改革を推進するのは賛成ですが、それによって企業が抜け道探しを始めたり、非正規雇用者や中小企業が苦しむような結果にならないか心配です。

今後の動向に注目しましょう。

では!