たけのこブログ

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水族館の役割はなんだろうか?!魚よりもVRに夢中になる子供たちを見て思うこと

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水族館は何しに行くところ?!

皆さんは水族館好きですか?

 

私は大好きです。

(でもスキューバダイビングの方が好き)

水族館めぐりは私の趣味の一つでもあります。

 

先日、2週にわたり、品川アクアパークと千葉県にある鴨川シーワールドに行ってきました。

 

もうシャチが最高でしたね。

やっぱりシャチですよ。シャチ。

 

仕事の都合上、しばらく島根にいた間に、鴨川シーワールドも様変わりしていました。

驚いたのは品川アクアパークにしても、鴨川シーワールドにしても、VR(バーチャルリアリティー)を水族館に導入していたことです。

 

今回は水族館のVRについて意見したいと思います。

 

私たちは何をしに水族館にいくのでしょう

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(シャチばかり写真に取っていたので、載せちゃいます)

 

さて、水族館の話です。

私たちはそもそもなぜ水族館に行くのか理由をいくつかあげてみると

 

〇水中生物を見にいく

〇デートやファミリーで行くのに最適

〇生態系の勉強のため

〇写真を撮るため(ダイビングするひとに多いですね)

〇単なる娯楽施設

 

こんなところでしょうか。

 

水中生物の生態は地上にいる生物のように、普段あまり見ることができませんし、種類も多様で、水族館によって展示物が違うのも面白いところですよね。

 

生きた生物を見る場所から、VRによって水族館が変わった

動物園にしろ、水族館にしろ単に見て楽しむだけでもいいんですが、普段見られない生きた生物を見て、さまざまな影響や学びを得る場所だと私は思っています。

 

それがVRの出現によって水族館の在り方が少しずつ変わってきたような感じがしました。

 

品川アクアパークの場合

品川アクアパークの場合は、水槽とタッチパネルの透明な液晶を組み合わせたVRの水槽があります。

 

 

常設展では世界初、透過型液晶パネル(タッチパネル)を搭載した水槽にタッチしたり、スライドさせると、展示されている生きものとリンクしたさまざまな演出がお楽しみいただけます。

http://www.aqua-park.jp/

あぁ確かに、奥にいる魚と液晶に出てくる情報の組み合わせ凄いねー

って感じなんですけどね。

 

ここからが正直な意見。

 

透明液晶によって奥に展示されている魚がぼやけて良く見えない。

魚を見に来ているのに、透明な液晶でぼやけて魚が良く見えない水槽なんです。

 

しかも、展示の都合上なのか一匹くらいしか中にいなかったり、種類も一種類しかいなくて、更に水槽の中のレイアウトが何もない。

 

とても寂しい水槽です。

 

展示されている魚と液晶に表示される魚が一致していない。

 

正確に言えば、展示している魚以外の情報もタッチパネルに表示できるので、関係ない魚の情報が表示されてしまうということ。

 

中の水槽みたらかわいい魚がいるのに、手前の液晶にはタコが写ってるんですよ。

何がなんなのか。

 

これって意味あるか非常に疑問です。

 

〇人が溜まって進まない。結局ゆっくり楽しめない。

 

こんな楽しい展示(皮肉です)があるもんですから、なかなか人が進まないんですよ。

 

みんなタッチパネルで遊んじゃうから、人が流れていかないんですね。

展示されている魚の情報以外にも、いろいろな情報がタッチパネルには表示されることが、人の滞留に追い打ちをかけています。

 

しかも、この展示が入口付近で一方通行の場所なので、人は次々に供給される一方で、逃げ場もないですから、前に進むしかないんです。

 

結局、見れない水槽が多くありました。

 

ただ、水槽が見れなかったことよりも、

目の前に本物の魚が泳いでいるのに、子供たちは違う魚の画像を触って遊んでいる光景に、とても違和感を感じました。

 

ここは水族館なのか、ゲームセンターなのか。

 

指で触ると魚が大きくなったり、360度回転させたり、動かしたりできるわけですけど、目の前に実物がいるのに、なぜこのような展示が必要なのか理解できません。 

 

鴨川シーワールドの場合

ちょっと画像とかはないんですが、鴨川シーワールドの場合、自転車の空気入れのようなもので、液晶画面に映し出された水槽に空気を送る、意味がよくわからない展示がありました。

 

ここもちびっこには人気な展示。

もう子供たちは自転車の空気入れに必死ですよ。

水族館まできて、子供に何をやらせてんのかって思うところです。

 

話はちょっと違うのですがこんな水槽がありました。

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ファイディング・ニモの主人公カクレクマノミだけ大量に入れられた水槽です。

カクレクマノミが人気なのはわかるんですけどね。

これはやりすぎなんじゃないかなって。

 

自然界ではカクレクマノミはイソギンチャクを住みかにして生活しています。

「カクレクマノミ」の画像検索結果

http://petraku.com/clownfish-sodatekata-937.html

この水槽のように何もないところに、カクレクマノミは大量にいません。

 

 このような、人気に乗っかってインパクト重視で、自然の生態と大きく違う展示は、あまり好きじゃないです。

 

そんなこといったら、どの水槽も、イルカやシャチのショーだって自然とはかけ離れているんですけど。

 やっぱり好きじゃない。

 

水族館の役割はなんだろうか?!

日本動物園水族館協会によると水族館は次の4つの役割があると言っています。

 

〇種の保存

〇教育・環境教育

〇調査・研究

〇レクリエーション

 

品川アクアパークと鴨川シーワールドに行って、レクリエーションに力が傾きすぎているように感じました。

 

もちろん、お客さんが来なくちゃ経営が成り立たないのはわかります。

 

しかし、それぞれの水族館が教育・環境教育の役割を担っているわけですから、その趣旨と大きくかけ離れる展示にはあまり賛成できないです。

(鴨川シーワールドに限っては、環境教育のブースもしっかりあったので一応、弁解しておきます。)

 

このまま水族館が、学びの無いレクリエーションに偏った展示が増えていくようなら非常に残念です。

 

環境、生物多様性の問題が大きく報じられる昨今ですから、もう一度、水族館は原点に返り、私たちに海の豊かさ、環境保護の大切さを伝える施設になってほしいと願います。