オーダーメイドシューズを自作!健康の為に足に合う靴を履こう
こんにちは、たけのこです。
前から興味あったオーダーメイドの革靴を、せっかくなので自作してみました。
とはいっても独学ではなく靴づくり教室に通って作っています。
今回は毎日履く靴について書いていきます。
健康の為に足に合う靴を履こう
歩くことの大切さを感じたエピソードがあります。
私の曾祖母は毎日のように6Kmあまり離れたお寺まで歩いていました。
往復で12㎞ですね。
しかも、毎日です。
結局、曾祖母は100歳を越えて亡くなりましたが、その直前、転んで足の骨を折ってしまったんです。
曽祖母は骨折したのちに体調を崩して、そして家から出れない日々が続き、眠るようになくなりました。
病気もしてないので老衰といえるでしょうね。
でも、もし骨折をしなければもっと長生きをしていたかもしれません。
幼心に歩くことは、命をつなぐものと感じさせられた経験でした。
足は第二の心臓
歩くことは健康に良いとよく言われますが、それは有酸素運動だからいいというだけではありません。
歩くことで足の裏が刺激されます。
ご存知の通り足の裏には全身の健康につながるツボがたくさんありますよね。
実は、歩いている間はそのツボが刺激されるんです。
また、足の裏は心臓から最も遠い場所です。しかも動脈が足の先まで血液を送った後、静脈は重力に逆らって血液を運ばないといけません。
このとき血液を運ぶ手助けをするのが足の筋肉たちです。
歩くことで足のポンプ作用が働き、血液の循環を助けてくれるんですね。
そうすると、足の老廃物や疲労物質が血液と一緒に流れてくれます。
足が第二の心臓と言われる由縁です。
逆に、歩かずじっとしていると、血流が悪くなり血栓ができる病気が、ご存知、エコノミー症候群といわれるものです。
また、足のむくみなんかも足の血流が悪くなったことで老廃物が溜まった状態なんですよ。
つまり、歩くことは健康と密接につながっているんです。
足に合わない靴を履くと思いもしない障害が
そんな、歩くのに大切な足ですが、みなさんは足に合う靴を履いていますでしょうか。
足は歩いているときに体重の約1.2倍の衝撃がかかるとも言われています。
体重50kgの人で一歩あたり60㎏の衝撃がかかっています。
一日当たり7000歩ほど歩いたとすると、合計で約420トンの衝撃が足にかかっていることになるのです。
そのため、足に合わない靴を履いていると身体のバランスが崩れ、姿勢が悪くなり、腰痛や肩こり、膝の痛み、首のハリなどにつながっていきます。
また、足の指の関節が曲がる外反母趾を引き起こすこともありますよね。
更には、血行も悪くなりますので、それが原因で頭痛や足のむくみなど、さまざまな病症を引き起こす可能性があるのです。
でも、足に合う靴ってそうそう売っていません。
量販店の靴は平均的な足型に合わせて靴を作っていますが、その型もメーカーによってさまざまですし、靴のフォルムによっても足型は変わってきます。
そのため、デザインで気に入っても、それが足に合うとは限りません。
ヒモ靴であればある程度、足首で固定して履くことはできますが、パンプスなどのヒモのない靴では脱げやすかったり、足が痛くなることが多いはずです。
私も足の幅が大きいことから、大抵靴のなかで小指が当たってしまい我慢して靴を履いていました。
また、足の大きさが左右で違うため、大きい方の足にあわせて靴を買わないといけないので足に合う訳ないんですよね。
そこで今回、自分の足にあった靴を作ってみようと思ったわけです。
自分でビスポークシューズを作ってみました!
実際にオーダーして靴を作ってもよかったんですけど、男性のオーダーメイドシューズって結構高いんです。
20万~上はどこまでもあります。
それならば、自分で作ってみようじゃないか、とチャレンジしたわけです。
あなたは自分の足のサイズ知ってます?
オーダーメイドの靴を作るにあたって、まず自分の足型に合った木型を作るわけですが、その前に自分の足を採寸するところから始まります。
ここで驚いたのが、私は普段27㎝の靴を履いていたのですが、実測してみるとなんと24cmだったんです。
実際の足のサイズより3㎝も大きい靴を履いていたんですね。
でも、売っている24cmの靴じゃ決して履けません。
これが足に合う靴が無い理由でもあるでしょう。
また私の足は小指の外側と、土踏まずに筋肉が発達してついており、甲の高さも高いため明らかに一般の靴では合わないことが、この採寸でわかりました。
靴を作る工程
作っている過程の写真をあまりとってないので、ざっくりと今回作成した靴の作業工程を紹介します。
①採寸:足の大きさを測ります。
②木型:採寸通りに木型を作成していきます。
③デザイン:木型に作りたい靴のデザインをします。
④型とり:靴のデザインに合わせて革を裁断する型をとります。
⑤裁断:型に合わせて革を裁断します。
⑥製甲:革を縫い合わせていきます。
⑦つり込み:木型に製甲した革を張り付けていきます。
※これだけ写真がありました。
⑧底付け:靴の底をつけていきます。
⑨木型を抜く:木型を靴から外します。
⑩完成
ざっくり書くとこんな感じです。
細かい作業は省いていますが、ポイントは抑えられているかなと。
履き心地はいかに
さあ実際の履き心地はどうでしょうか。
??
なかなか履けない...
そうなんです。
足の形にぴったり作っているので結構履くの大変なんです。
ヒモをしっかり緩めないと履けません。
でも履いてしまえば、驚きです。
自分の足をまさに包み込んでくれているので、まるで靴を履いていないかのような印象も受けます。
市販靴のように靴のなかで足が動くこともありません。
かかと、足の甲、母指球など足の各所を靴がしっかりホールドしてくれているんですね。
そのため、歩きやすいのなんのって。
しかも、履いた瞬間から背筋が自然に伸びて姿勢がよくなります。
これまでに履いたことのない感覚です。
ビップな人たちが何十万もかけて足に合った靴を履く理由が良くわかります。
これなら長く履いてもストレスなく、また疲れにくいことでしょう。
靴づくりにかかった時間と予算
結局、この一足を作るのにかかった時間は素人の私で合計48時間かかりました。
実際にビスポークシューズを作っている先生に聞いても、同じくらい時間はかかるそうです。
職人さんでも丁寧にかつ、神経をつかって作るので、かなり時間がかかるようです。
お金の方は授業料約8万円+材料費約2万円=合計約10万円でした。
高いか安いかで言えば、市販靴と比べれば高いでしょう。
これぐらいのお金だしたら、ブランドの靴買えますからね。
しかし、完全オーダーのビスポークシューズと比べれば安いです。先生が作ったら20万くらいの金額つけると言ってたので、そう考えても安いです。
オーダーの靴がなぜ高いか
今回実際に靴づくりをしたことで、なぜオーダーメイドの手作り靴が高いかよくわかりました。
計算してみるとわかります。
48時間=8時間×6日
1日の人件費2万円とすると、一足あたり人件費だけで12万円です。
それプラス材料代と経費を加算すれば、やっぱり一足20万円くらい最低かかることがわかります。
逆に市販靴が安すぎるってのもありますね。
健康の為に1足作ってみてはどうでしょうか
一足10万、20万と言うと高いなぁと思う人が多いと思いますが、こうして作った靴は5年10年平気で履けます。
革であれば履くほどに味わいも出てくるのも魅力です。
もちろん、踵は減るので修理は必要ですよ。
仮に10年履くとしたら、一年あたり2万円です。それで疲れにくく健康に良い、足に合った靴が手に入ると思えば、そんなに高くないのかなって思います。
この辺はその人の価値観によるところですけどね。
でも、気に入って買ったはいいけど足に合わず我慢して履いてる靴や、まったく履かない靴を持っている人も多いのではないでしょうか。
それを考えれば高い買い物ではないと思いますよ。
靴は履く人の人柄を表すとも言います。
ブランドの高い靴を買うのであれば、一足オーダーメイドシューズを作って見られてはどうでしょうか。
きっと満足する一足が手に入りますよ。
※オーダーメイドシューズを自作したら、ただの自作靴でした。誰にもオーダーしてないですもんね。うっかりしました。