藍染でTシャツをリメイクしてみた
こんにちは、たけのこです。
あなたは藍染をご存知でしょうか。
植物のタデ藍を原料に日本で古くからおこなわれている藍染。
今回、藍染を体験できる場所をたまたま発見し、魅かれるものがあり早速行ってきました。
藍染でTシャツをリメイクしてみた
藍染は微生物との共同作業
今回訪れたのは島根で明治から続く伝統ある藍染屋さん。
こちらではストールや手ぬぐい、Tシャツなどの藍染体験ができるだけでなく、
持ち込みで洋服や生地を染めることができます。
たまたま訪れた日はTシャツの在庫がなかったので、Tシャツを持ち込んで藍染体験をすることになりました。
藍染の原料となるのはタデ藍と呼ばれる植物です。
タデ藍は収穫されると野積にし発酵させ、写真左のような藍玉(スクモ)へと変化させます。発酵は100日間ほどかかり、その間3、4日ごとに水をやり、切り返しと呼ばれる混ぜ合わす作業を行います。まるで腐葉土を作るかのよう。
次に、できたスクモを代々と受け継いだ瓶に水と合わせて入れます。
すると瓶に住み着いた微生物たちが活動をはじめ、発酵し始めるんです。
1週間ほど発酵させると表面に藍の花と呼ばれる藍色の泡が現れ染色できるようになります。
しかし、これで終わりではありません。
藍染の液では微生物たちが生きており、この微生物たちが働きやすい環境を維持していかなければならないのです。
その管理方法の一つが味を見ること。
なんと職人さんは直接、藍染液を舐めていました。
というわけで、私も味を見てみることに。
以外に嫌な味ではない。
すこし舌がピリリとするような味で苦みも少し、そしてほのかに草の香りがしました。
糸の色が変わる
職人さんの作業風景を少し見せてもらいました。
これは糸を染めている様子。
液につけて絞っているところです。
なんと藍の液から上げた直後は茶色なんです。
しかし、これをギューッと絞ると。。。
なんと一瞬、緑色のように変わり
右下のような綺麗な藍色に染まるんです。
この色の変化が見ていてとにかく美しい。
染めている人にしか見れない景色を拝むことができました。
藍染体験
さあ、いよいよ藍染体験です。
染めるのは自前のTシャツ。
かれこれ6年くらい来ているものです。
これをグラデーションに染めてみようと思います。
使うのはこちらの藍染液。
先ほど味見した液よりも強烈な味わい。
微生物たちの活力を感じますね。
普通に染める場合はこの液にTシャツをドボンとつけるのですが、今回チャレンジするのはグラデーションということでこの洗濯ばさみを使います。
洗濯ばさみは天井から吊り下げられており、つながれた紐で高さを調節できるようになっています。
これを使い複数回に分けて染めていくわけです。
ドボンとつけて
上げて
絞って
また漬ける
を繰り返すこと8回
そうして出来上がったのはこちら。
なんとなくグラデーションになりました。
よーく見ると縫製に使われている紐が染まっていないのがわかります。
藍染では̠ポリエステルなどの化学繊維は染まらないみたいです。
Tシャツの素材はコットンなのでよく染まりました。
裏はこちら
首の後ろにワンポイントつけてみました。
洋服をリメイクしよう
藍染は天然繊維であればたいてい染められるようです。
もし、汚れがついてしまったシャツや飽きてしまった洋服があれば、藍染でリメイクされてみてはどうでしょうか。
自分で染め直すと物への愛着がより一層深まると思いますよ。