土用の丑の日やめよう…うなぎ絶滅してまう。若者はそんなに食べてないし
こんにちは、たけのこです。
さて、夏の定番の一つ土用の丑の日といえば、やっぱり「うなぎ」ですよね。
でもこのうなぎ、近年稚魚となるシラスウナギの減少から絶滅が危惧されています。
それでも、日本人は土用の丑の日には、輸入してまでウナギを食べています。
そんな中、輸入元の一つである台湾がウナギを絶滅危惧リストでもっとも高いランクに指定することがわかりました。
資源量が急減しているニホンウナギを、台湾政府が絶滅危惧種リスト(レッドリスト)で「最も絶滅の危険度が高い種」に指定することが21日、分かった。日本の環境省や国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは危険度が1ランク低く、台湾では状況がより深刻とみられる。 台湾の業者は稚魚を捕獲して養殖し、ほとんどを日本に輸出している。
そもそも、絶滅が危惧されるうなぎを祭りのように、食いまくる日本人の感覚ってどうなの?と思うところです。
今回は土用の丑の日にちなんで、うなぎについて書きたいと思います。
うなぎを食いまくる日本人
さて、ご存知の方も多いと思われますが、売られているウナギは天然であろうが養殖であろうが、そもそもで言えば、すべて天然です。
完全養殖されたウナギは出回っていません。
それはウナギの謎の生態によります。
最近の調査で、ウナギの産卵場所は太平洋の西マリアナ海嶺のあたりということが、発見されました。
ウナギは太平洋で生まれ、なんとか生き残ったシラスウナギたちが日本の川に上がってきて成長し、そして大人になったウナギはまた海へ戻り産卵をします。
淡水でも海水でも生きられて、あんな泳ぎにくそうな身体で何千kmも泳いで産卵場所までいくんです。不思議ですね。
というわけで、養殖ウナギも太平洋でうまれたシラスウナギを捕まえて、育て、太らせているだけなので、完全養殖というわけではないのです。
シラスウナギの漁獲量が激減している
今問題になっているのは、ウナギが絶滅に瀕しているということ。
国際自然保護連合IUCNはウナギを絶滅危惧種に指定しています。さらにはヨーロッパウナギは2009年にワシントン条約により輸出入が禁止されました。
日本のウナギはというと、水産庁の統計を見るとウナギの稚魚の漁獲量が昭和37年あたりを境に激減していることがわかります。
それでも、ウナギが大好き日本人。
ウナギが取れなければ輸入すればいいじゃない。
(どっかの王女様みたい。)
というわけで漁獲量が減ってからの日本は、ウナギの輸入を一気に加速させます。
どんだけウナギLoveなんだって思っちゃいますね。
主な輸入元は台湾、中国、韓国です。
考えてみれば土用の丑の日に乗っかって、飲食店やスーパー、コンビニまでみんなが一斉にウナギを販売しますよね。
そんな食べ物なかなか無いですよ。
これだけあちこちで売ってると廃棄されてるウナギも多いんじゃないかな。
資源管理はうまくいくのか
ウナギが減ってきたから資源管理しようぜっということで、真面目な日本は輸入元の台湾、中国、韓国と交渉を開始しています。
さんざん輸入して食っておいてなんだって感じですが。
でも、ウナギの稚魚であるシラスウナギの漁獲制限は大変です。稚魚は小さいので、こっそり密漁されてもわからないんです。
しかも交渉相手には、無尽蔵に資源を食いつぶす中国漁船団がいます。政府がなんと言おうが、彼らは日本の漁場で暴れ放題です。
資源管理がうまくいくとはあまり思えません。
文化だ、習慣だとかいってられない
漁獲量は減少し、ウナギ自体は絶滅危惧種、でも資源管理がうまくいくとは到底思えない。
だったら、もうウナギ食べるの一旦やめましょうよ。
そもそも、土用の丑の日なんて江戸時代に平賀源内にうまく乗せられた人たちが始めたことで、そこまで歴史は古くないじゃないですか。
日本人だけでも、ウナギを食べるのをやめれば、結構なウナギの保護になると思います。
そうすると養殖産業や飲食店がやばいかって?
そしたらウナギ味のナマズたべましょ!
近畿大学ナマズ!!
どっちにしたって絶滅したら、遅かれ早かれ廃業ですよ。なら、早いうちに手を打った方がいいはず。
5年10年くらい我慢すれば、だいぶ資源量も回復するんじゃないかな。
それでまた勢いよく食べ始めたら同じことの繰り返しだけど。
一旦、日本だけでも食べるのやめたらいい。
若い人ってウナギを食べてる?
ふと、思うのが若い人は土用の丑の日にわざわざウナギ食べてるのかな?
私が独身時代はウナギなんて、全然食べてなかった。
そこでちょうどいい統計資料がありました。
思った通り、若い人全然ウナギ食ってない。
ウナギ高いもんね。
35歳以下の独身男性なんて0ですよ。
結局、土用の丑の日のメインターゲットは50歳以上の世代なわけです。
確かに、この世代の人にウナギやめてナマズ食えって言うのは酷かもしれない。
でも、それ以下の世代をみれば、明らかに消費量は少ないことがわかります。
今の団塊の世代の方々は、生涯でどれだけのウナギを食べたかわかりませんが、この際我慢してもらうべきでしょう。
なんでったって絶滅危惧種ですよ。
ある意味、50歳以上の世代の人はウナギを絶滅に追い込んだ消費者なんですから、我慢どころか、ウナギの保護に力を入れてもらいたいところです。
もう土用の丑の日やめようや、うなぎ絶滅してしまう。
生態系がまだ解明されないウナギをこれ以上食べるのやめましょうという話でした。
日本、中国がメインの消費国なんですから、日本だけでもウナギの消費をやめれば、それだけウナギ資源の回復に貢献できると思います。
文化だ、なんだって意見もありますが、文化を守るために生物を絶滅させていいのかって話です。
そもそも、土用の丑の日は文化じゃなく、ただの江戸時代から続く習慣。
漁獲量を減らすとかBetterな選択じゃなくて、もう10年くらい食べないとか、完全養殖できるまで食べないみたいなBestな選択をしていきましょうよ。