たけのこブログ

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日本最大の美しいモスク!東京ジャーミィでイスラム教を学ぶ

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こんにちは、たけのこです。

 

日本には何か所かイスラム教のモスクがあります。

この度、私はその中でも日本最大のモスク「東京ジャーミィ」を訪ねて代々木上原までいってきました。

 

イスラム教というと、ラマダンとかジハードとか、豚を食べない程度の知識しかないので、知ったかぶりを脱するために勉強してきました。

 

といっても世界観が広いので、今回はただ単に大きいだけじゃない、美しすぎるモスクを紹介したいと思います。

 

日本最大の美しいモスク!東京ジャーミィでイスラム教を学ぶ

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東京ジャーミィでは毎週土日に14時半から無料の見学会が開催されています。

 

見学会に参加しなくても自由に見学は可能ですが、絶対に参加した方がいいです!

話を聞かないと、ただ見て綺麗だったね。

で終わってしまいます。

 

見学会の前に腹ごしらえ

東京ジャーミィはトルコのモスクです。

見学会は14時半からなので、その前に腹ごしらえ。

もちろんトルコ料理です。

 

ここは渋谷のケバブカフェ

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トルコは世界三大料理の一つですからね。

これは期待、とウキウキしながら突入。

 

そうすると筋肉ムキムキのトルコ人のさわやか兄さんが流ちょうな日本語でお出迎え。

 

メニューを見てみると

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ランチはケバブしかない…

ケバブ好きだからいいか。

そもそも店の名前もケバブカフェだった...

 

ちなみに、ここの料理はちゃんとイスラム教徒のためにハラール食材を使っています。

そしてなぜか24時間営業。

 

で、私は定番のドネルケバブ、嫁はなんかハンバーグみたいの頼みました。

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ビーフのドネルケバブはとても淡白でカリッと焼かれていて、ソースは甘めの味付けです。

 

今までで一番美味しいケバブでした。

フランスでなぜかケバブを食べたときは、この倍くらい量ありましたが、あまり美味しくなかった思い出があります。

 

嫁のハンバーグっぽいケバブも美味しいです。

香りが付いているので、どこかシシカバブみたいな感じもあります。

 

セットの最後には紅茶が付いているので、トルコ流に甘くして飲みました。

 

ここのお店はおすすめです。

早めについたので少し待機

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14時半からの見学会ですが、30分以上前についてしまった私たち。

 

中で見学して待ってようと扉を開けると

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そこは別世界!

 

入るとすぐ右にお姉さんがいて、見学会の参加者とつたえると

「奥でお茶でも飲んで待っててください」

といわれました。

 

紅茶が無料でいただけます。

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休憩所もちゃんとあって、しかも美しい。

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机は寄木?

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とにかく、壁や天井の装飾がきれいです。

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お茶を飲んでも時間が余ったので、1階を少し見学します。 

1階には売店や食堂のような広場、図書室、記念品などが飾られています。

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こちらは、トルコのエルドアン大統領から贈呈されたというイスラム教の聖典のコーランです。

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実物は凄くでかいです。

 

箱にちゃんと名前も書いてあります。

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エルトゥールル号遭難事件

反対側を見てみると船の模型と写真があります。

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エルトゥールル号の和歌山県沖での遭難事件をご存知でしょうか。

 

当時オスマン帝国だったトルコの軍艦エルトゥールル号は1890年9月に和歌山県沖で台風に合い遭難しました。

 

600名以上の乗組員が海に放り出され、その通報を受けた地元住民が危険を顧みず、総出で救出活動をしました。

結果、587名は行方不明または亡くなり、救出された69名は無事に生還することができたの事件です。

 

地元住民と日本政府の対応がオスマン帝国本土にも伝わり、今日のトルコと日本の友好関係につながっているんですよ。

 

いよいよ見学会開始

前置きがだいぶ長くなりましたが、いよいよ見学会開始です。

この日は参加者が多く40名くらいいたでしょうか。

 

人は撮影しちゃいけないので、説明を受けて写真もあるものだけ紹介していきます。

 

この東京ジャーミィの建物は基礎躯体そのものは日本のゼネコンが担当していますが、外装と内装は全てトルコの職人がトルコの材料を使って作られています。

 

これらすべてトルコの職人による手作り

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床の大理石までも、トルコから持ってきているそうです。

 

メッカの方角が重要

そしてこの建物ですが、中央の緑っぽいとこだけ凹んでいます。

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これは聖地メッカの方向を示す目印です。

 

建物自体もメッカを向くように建てられており空から見ると、道路に対して斜めに作られています。

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よく見ると斜めですよね。

 

イスラム教は偶像崇拝を禁止しており、神はメッカにのみ存在します。

これは仏教とか神教と大きく違うところですよね。

 

仏教、神教は目の前に神や仏がいますが、イスラム教はメッカにしか神は存在しないので、1日に5回行うお祈りをするためには神がどこにいるかわからないとお祈りできないのです。

 

神にお尻向けてお祈りなんかできないですよね。

だからメッカの方向がものすごく大事なんですよ。

 

トルコの国旗の意味

東京ジャーミィはトルコのモスクなので、トルコ国旗が掲揚されています。

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見覚えありますよね。

 

言われてみればそうかと思うのですが、日本の国旗と反対の表現に見えませんか?

日の丸は太陽が上がる姿で、トルコは月と星、つまりは夜ですよね。

紅白まで逆です。

 

なぜ、月と星か。

トルコはアジアとヨーロッパを結ぶ物流の懸け橋でした。そのため、スパイスなどの貿易が盛んに行われていました。

 

しかし、商品の輸送には乾燥した砂漠地帯を抜けることが必要でした。

昼間は50度の炎天下、そんな中、長い距離を移動することは危険です。

 

そこで物流は夜に行われました。

真暗な砂漠で唯一頼りになる明かりが月であり、方角を示すものが星だったのです。

 

ヨーロッパとの貿易を支えたのが月と星だったんですね。

 

世界を発展させたイスラム文化

私も全く知らなかったのですが、イスラム文化から生まれた技術は、今日では多くの人が恩恵を受けています。

 

これがそれを表した絵です。

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アラビア数字(私たちが普段使ってる数字)や0の概念、コーヒー、シャンプー、カメラ、血液の循環、ゴシック建築、水道、化学等々さまざまな技術や文化がイスラム文化から生まれているのです。

 

壁に書かれた文字?!

モスクの中にはデザインのような、アラビア文字で書かれたマークがあります。

 

例えばこれ

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コーランの一説が書かれているようで、

「富や権力を持っているものではなく、知識のあるものが一番偉い」という意味だそうです。

 

他にもこうしたデザインはあちこちで見られます。

文字なんですが芸術性を感じますね。

 

チューリップの原種

右と真ん中の壺に書かれている花が何かわかりますか。

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もう名前出しちゃってるんで言いますが、チューリップだそうです。

でも、私たちの知っているチューリップとちょっと違います。

 

私たちの知っているチューリップはオランダで品種改良されたもので、原種のチューリップはこういう花だそうです。

 

トルコは原種の産地だったんですね。

そのため、施設内にはチューリップのマークがあちこち見られます。

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礼拝上に進みます

さあ2階にある礼拝場へと進みます。

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入口の扉も装飾が施されて綺麗です。

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ドアノブにもチューリップのような模様がありました。

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そして中に入ると圧巻です。

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とても広い吹き抜けの空間に、壁一面に施された装飾、そしてステンドグラス。

 

とても美しく、聖なる空間を肌で感じられました。

これは実際に目で見た方が、その空間美を感じられると思います。

 

壁の中間には帯のようにアラビア文字が書かれており、これはコーランの一節を書いているようです。

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モスクの中、ぐるっと一周描かれています。

 

3階部分には女性専用のお祈り部屋があります。

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イスラム教は神の前ではみな平等という教えではありますが、男女が同じお祈り場所だとお祈りに集中できないということで、場所を分けているようです。

 

平等にお祈りをするために、男女分けているんですね。

 

イスラム教のお祈り

ちょうど3回目のお祈りの時間と重なったため、一通りの動作を見せてもらいました。

 

イスラム教徒は1日に5回お祈りをします。

この回数は毎日行うにはとても多く感じますが、ガイドの方いわく、

 

「私たちは一日三度、食事を取ります。おやつなどを入れれば一日に5度食事をとる人もいるでしょう。食事は体のエネルギー補給、休息ですが、お祈りは精神のエネルギー補給なのです」

 

私はこの説明に納得してしまいました。

とても合理的だなと。

 

私たちは体の休息やエネルギー補給をする一方で、精神的な回復をするための習慣がありません。

お祈りは心の休息なのです。

 

相手の文化を知ることが理解への一歩

どうしてもイスラム教と聞くと、イスラム国を代表するような過激派をイメージしてしまいます。

 

しかし、今回東京ジャーミィを訪れたことで、イスラム教に対する印象が一変しました。

というか、今まで知らなかったんでしょうね。

 

日本には信教の自由がある一方で、自由が故に宗教を学ばない傾向があると思います。

学ばないことは無知であると共に、イメージで物事を捉えがちになり、それは思考を停止させてしまうものです。

 

イスラム教は徳の教え

この見学会を通して、イスラム教が説いていることは「徳」であると教えられました。

 

確かにコーランの言葉を見ていくと、人間として大切な価値観、持続可能社会実現のための教えなどが盛り込まれていました。

自己啓発本を読むよりもイスラム教を学ぶ方が、物事の本質を捉えてるんじゃないかと思わされます。

 

数千年続く文化ですからね。

今の資本主義とは歴史が違います。

 

これを機に、イスラム教やキリスト教、仏教、神教への学びをより深めていこうと思います。それは、その宗教を信仰するかしないかは別にして、生きる上でのヒントがそこにはあるのです。

 

東京ジャーミィに行ってみよう!

ただ美しいモスクを見学するつもりでいいので、ぜひ東京ジャーミィに行ってみてください。

 

旧オスマン帝国時代の伝統的な設計と装飾を再現したモスクは、訪れるだけでも感動を味わえますよ。

 

東京ジャーミィの詳細

住所: 東京都渋谷区大山町1−19

TEL:03-5790-0760

開館時間:10:00~18:00 見学は自由

見学ガイド:土日は14:30~日本語ガイドによる案内があります。予約は不要です。

礼拝場での注意事項:礼拝場はイスラム教の神聖な場所のため注意事項があります。詳しくはHPを参照ください。

HP:礼拝場見学に関する注意事項 » Tokyo Camii & Turkish Culture Center