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缶詰食品は安全?、妊婦と子供は人体に有害なBPAを絶対に避けて!

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決裁権が誰にもない

 

トマト缶は有名だけど他はどうなのか?

前の記事でプラスチックや缶詰に含まれるビスフェノールA、通称BPAについて危険性をまとめてみました。

BPAは体内に取り込まれると神経や甲状腺異常、乳がん、前立腺への影響、乳幼児の脳の発達異常、思春期早発や性周期の異常を起こす可能性がある化学物質です。

 

その際にこんなものに使われていると紹介しました。

・哺乳瓶(ポリカーボネート製)

・PCボトル(化粧品ボトル、水のボトルなど)

・タッパー

・サランラップ

・缶詰

 

今回は特にBPAが体内に取り込まれやすい「缶詰」に焦点を当ててみようと思います。

 

一日の許容量と体内蓄積は?

缶詰に入る前にBPAについて、もう少し勉強しましょう。

 

化学製品や薬などで一日にこれだけ摂取してもよい量を耐容一日摂取量などといいます。

BPAの場合、0.05mg/kg体重/日(厚生省)とされています。

体重60kgの人であれば一日あたり3㎎まで摂取しても大丈夫ってことですね。

 

よくわからない。

 

生協連が食品へのBPA溶出量を調べたデータによると

フルーツ缶詰め類 検出せず

マッシュルーム缶類 0.007~0.009ppm

トマト類 0.023~0.029ppm

ミートソース0.013~0.025ppm

ツナ缶類0.036~0.051ppm

ビスフェノールA問題についてのQ&A

 1ppm=0.001mgですから、耐容一日摂取量を取るにはかなりの量を食べないと届かなそうですね。

 

さて次は、食品は毎日とるものですから体内蓄積が心配になってきますので、

BPAの場合はどうでしょうか。

 

ビスフェノールAの体内蓄積について岩手医科大学の研究によると次のような結果が出たようです。

妊娠13日目のマウス腹腔内に^<14>CビスフェノールAを注射後、1時間,24時間、3日間、5日間の各時点において、マウスを-94℃のヘキサン中で、5%カルボキシメチルセルロースに包埋した。これらを-25℃に保ったクリオスタットを用いて正中矢状方向に約10μmの厚さの切片を作成し、ガラス板上に展開して試料とし、この試料をカセッテに入れ、イメージングプレートに露光させ、露光したイメージングプレートをイメージアナライザーを用いてコンピュータにデジタルデータとして取り込み画像解析を行い、主要な臓器に関してビスフェノールAの体内分布を検討した。
その結果、投与後1時間では、全身にラジオアイソトープが分布しており、特に、肝臓、回腸、顎下腺、腎臓、胆嚢、子宮壁などにはラジオアイソトープが高濃度に集積していた。胎児の肝臓にはすでに^<14>Cが高濃度に存在していた。24時間後では、全身の^<14>Cが減少していたが、肝臓、横行結腸、腹膜直下の空腸などでは濃度が高かった。3日、5日と経過するに従って、全身においてその量が減少して、反応は腹部の内臓に限定され、5日目では肝臓、腎臓皮質、小腸、大腸にアイソトープがわずかにディテクトできるだけであった。量は少なかったが、出産された子マウスにもその肝臓付近に^<14>Cが検出された。

KAKEN — ビスフェノールAの体内蓄積

 

ここでの実験はBPAを一度体内に取り込むとどうなるかということです。

「投与後1時間では、全身にラジオアイソトープが分布しており、特に、肝臓、回腸、顎下腺、腎臓、胆嚢、子宮壁などにはラジオアイソトープが高濃度に集積していた。」

とあるとおり、瞬く間に全身の器官に広く拡散しています。

 

またこの時点で「胎児の肝臓にはすでに^<14>C(BPA)が高濃度に存在していた」とありますので、妊婦がBPAを摂取すれば直ちに胎児の体内に取り込まれてしまう可能性があるということです!

 

BPAは子供の脳の発達に影響を与えますので、非常に危険であることは言うまでもないです。

 

あるサイトでは「BPAは24時間以内に大部分が体外へ排出される」と掲載されていましたが、引用文の「24時間後では、全身の^<14>C(BPA)が減少していたが、肝臓、横行結腸、腹膜直下の空腸などでは濃度が高かった」の前半部分のみを恣意的に切り取って説明しているようにしか思えません。

 

そして引用文の最後に「量は少なかったが、出産された子マウスにもその肝臓付近に^<14>C(BPA)が検出された。」とあります。

一度でもBPAを摂取すると胎児にBPAが蓄積されてしまうということです。

 

BPAの体内蓄積は過小評価?

先ほどの岩手医科大学の研究は2003年のものですが、2011年のミズーリ大学の研究では「BPAは以前考えられていたよりも体内でより急速に蓄積する」と発表しています。

要約:

ミズーリ大学のCheryl Rosenfeld博士率いる研究チームによって、これまで研究されてきたビスフェノールA(BPA)の体内蓄積量は、人が日々食品などから摂取しているものに比べて、過小評価されていたことが分かった。 そのためBPAの継続的な摂取による影響も、正確に推定されていなかったようだ。

これまでの研究ではマウスなどに一度だけBPAを与えて、そこから体内への蓄積量や影響などを観察していたが、今回の研究ではマウスの日々の食事にBPAを加えて、日常的に摂らせるように研究を行った。

するとこれまで考えられていたよりも多くのBPAが、マウスの血中に蓄積していることが示された。 また食物と共にBPAを摂った場合、それ以外に比べてBPAが体内で活性な状態になりやすいことも分かった。

研究者のローゼンフェルド氏によると

「食品を保管するために使用される様々なプラスチックや紙の容器がBPAで処方されているため、人々は主に無意識のうちに食事によってBPAにさらされています」

「BPAの活性型がステロイド受容体に結合し、エストロゲン、甲状腺、テストステロン機能に影響を与える可能性があることがわかっています。また、遺伝子変異を引き起こす可能性があります。」

BPAはヒトのステロイド受容体に結合し、エストロゲンやテストステロンなどのホルモンの働きを妨害することが知られている。アメリカでは毎年360万トン以上のBPAが生産され、90%以上の人々が体内に計測可能な量を蓄積させている。

過小評価されていたビスフェノールAの害:科学ニュースの森

https://www.sciencedaily.com/releases/2011/06/110606075708.htm

簡単に説明すると継続的にBPAを摂取していると、これまでに思われていたよりも体内に蓄積されてしまうということです。

 

岩手医科大学の研究では一度だけBPAを摂取した研究でしたが、ミズーリ大学の研究は継続的にBPAを摂取した場合の体内蓄積について研究されていますので、ミズーリ大学の研究のほうがより、今の私たちの置かれている状況に近いことでしょう。

 

ちなみに厚生労働省がBPAについての見解を発表したのは2010年なので、情報としてはミズーリ大学のほうが新しいです。

ビスフェノールAについてのQ&A|厚生労働省

インターネット上では情報ソースが古いものでも検索上位にあがってしまうので、「BPAは体内蓄積されない!」とか言っているサイトがありましたら要注意です!

 

ここまでの話で、一日摂取量を守ればいいという訳ではないですよね。

またこれは、妊娠中の女性が食べるものが重要というよりも、食べ物がどのように作られているかが重要というメッセージではないかと思っています。

 

発達障害を持った子供が増えている

 文科省の調査では、2015年5月時点で通級指導を受けている子が、調査を始めた1993年度との比較では、7.4倍増となっているそうです。

 

その理由は教師の発達障害に対する知見が広がったことや、遺伝子の異常などいわれていますが、私は少なからず妊婦の時や幼児期に摂取したBPAをはじめとした化学物質にも原因があると考えています。

 

物に溢れた時代だからこそ知識を持って、最善の選択が必要なのではないでしょうか。

 

各メーカーのBPA対策は?安全な缶詰メーカーはどこ??

Amazonの缶詰売り上げランキングを参考に次のメーカーのBPA対策について、

調べてみました。

 

①はごろもフーズ

②いなば食品

③かごめ

④マルハニチロ

 

①はごろもフーズ

 

 シーチキンやシャキッとコーンなどよく見るメーカーですね。

 さてHPを見てみると

品質重視ははごろもフーズの経営における基本事項です。「製品の安全度100%」の実現は、食品メーカーとして存続していく上での必要条件であると考えています。

www.hagoromofoods.co.jp

 とあります。

 

しかしながら、BPAに関する記載はありませんでした。

少なくともBPAフリーではないのでしょう。

 

②いなば食品

 

こちらもシーチキンで有名なメーカーですね。

対応はどうでしょうか。

 

こちらもHPに特にBPAに関する記載はありませんでした。

残念です。

 

③カゴメ

 

野菜ジュースやケチャップで有名なカゴメ、人の健康に気遣った会社と思っていますがBPAについてはどうでしょうか。

 

残念ながらBPAに関する記載はありませんでした。

 

ただし、カゴメの場合、同じ商品でも紙パックやレトルトパウチの製品が用意されていました。

選択肢が多いのはいいですね。

 

④マルハニチロ

 

サバ缶など大変お世話になっちゃう同社はどうでしょうか。

 

なんとこちらはQ&Aコーナーに回答を載せていました!

缶の内面塗装より環境ホルモンとしての疑いがある物質、ビスフェノールA(BPA)が検出されることが指摘されています。しかし、お客様の不安を解消するため、製缶会社においてもBPAの低減、新しい技術(フィルムラミネート)の採用などに積極的な取り組みを行っていますので今後も安心して缶詰食品をご利用ください。

商品別Q&A 缶詰|お客様相談室|マルハニチロ株式会社

 このフィルムラミネートがPET素材なら安心ですね。

諦めかけていましたが、少なくともマルハニチロがBPAについても関心を持っている企業ということが証明されました!

 

調べていて見つかった信頼できそうなメーカー

サンプルチェックをしている間に、信頼できそうな会社がありましたので、こちらも紹介していきます。

 

①らでぃっしゅぼーや

化学物質(ビスフェノールA)溶出を抑えた缶を国産に切り替え ツナフレーク缶詰をリニューアル | らでぃっしゅぼーや株式会社

食品の通販をやっている会社ですね。

有機農業にこだわる会社だからこそ、加工食品にも安全を追及しているようですね。

 

 

まとめ!!

今回の調査では食品会社によってBPAに関する意識の差があることがわかりました。

缶詰の缶を作っている製缶メーカーによっては、BPA対策をしている企業もありますが、食品となって貼られるラベルには製缶メーカーは記載されていません。

 

そうなると缶詰食品で信頼できるメーカーは多くなさそうですので、妊婦さんや幼児期の子供に缶詰を食べさせることは避けた方が賢明でしょう。

 

紙パックやガラス瓶に入ったもののほうがBPAに関してはまだ安心です。 

 

今後もBPAについては関心をもって調査していこうと思います。

 

では!

 

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